夏も近づいてきて、車のエアコンの効きが良くなればなと思っている方にお勧めの作業です。
カーエアコンは、エアコンガスが液体から気体へと気化する時に温度を下げることに冷たい風を作っています。
アルコール消毒した時にヒンヤリする時と同じ原理です。
カーエアコンの装置は熱いエンジンルームにあるので過酷な状態にさらされています。
そのせいもあり、エアコンガスが通るホースの接続分から微量に漏れが発生したりしてガスが減っていきます。
また、車ごとに既定のエアコンガス量が決まっておりますが、新車時でも規定量入っている車は無いようです。
エアコンガスが少ないと、冷えが悪いためエアコンコンプレッサーの稼働時間が長くなり、エンジンパワー不足や燃費の悪化につながりますし、ひいてはエアコンコンプレッサーの寿命が短くなる可能性もあります。
またガスが多すぎても、コンプレッサーの本来の可動状態が保たれず、寿命に関わってくると思います。
今回はそのエアコンのメンテナンスということで、今入っているガスを真空引きで全量抜き、抜いたガスに含まれる不純物を取り除いて洗浄してから、車に戻す+足りないガスを規定量まで追加する+エアコンオイルも入れるという作業をしました。
施工車両は当店で代車として使用している平成15年式のスバルプレオ。
走行距離は4万キロ台と少ないですが、18年前の車なのでどれほど効果が出るか楽しみです。
施工前の吹き出し口の冷風の温度は約10度。
一応涼しい風が出ていますが、寒いという程ではありません。
そして約40分の作業後の吹き出し口の温度はこうなりました。
約6度と、4度も下がりました。もちろん車側のエアコン設定は同条件での測定です。
数字で見ればたかが4度ですが、家のエアコンで設定を4度下げたらどれくらい涼しくなるでしょうか?
同じ設定でこれだけ下がるということは、エアコンコンプレッサーの稼働時間も短くなり車の燃費も上がると予想されます。
この車のエアコンガス規定量は450gで、入っていたガスは150gでしたのでなんと3分の1しか入っていなかったということです。これでは冷えないわけですね。
当店でもそうでしたが、よくガソリンスタンドなどでもエアコンガスを入れる時は車側のエアコンガスの圧力を見ながら目分量で入れていたような気がします。その際はエアコンオイルは入れていませんでした。
エアコンのコンプレッサーは金属でできていますので、ガスが抜けているならそれに応じて適した量のオイルも追加しなければいけないんですが、なかなかオイルを一緒に入れたり、規定量ぴったりのガスを入れるということはできなかったわけです。
これから夏本番を迎えるわけですが、カーエアコンの効きが良くないと気になっている方、ぜひ試してみてください。
お値段は少し掛かりますが、効果は体感できますよ。